奇跡の固体Ⅱ

やっぱりレッカーで帰る羽目になったギブリさん。
ブレーキが抜けた原因をレッカーが到着するまで探ってみたが
マスターシリンダからの漏れはない、ホース類からの漏れもなく、キャリパーも大丈夫・・・・

おかしい!もう壊れる部分なんて無いぞと思ったらデフの上のところからポタポタ漏れてました
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マフラーの分かれ目の棒の部分、まさかのプロポーショニングバルブ、
固着は聞いたことあっても、こんなにボタボタ垂れるほど漏れるのは見たことが無かった。
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外してびっくり!ガッツリ割れてます。
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それで、中身が飛び出して、逝ってしまったのです。

もし、一般道で急ブレーキかけたときに割れたら、絶対に死にますね、

在庫があればほしかったので、コーンズさんに電話して、プロポーショニングバルブが割れた旨を告げると、とても丁寧に「古いので、いたし方ありませんね(笑)」と言われた(汗)
しかも、国内在庫ゼロ!イタリアにはあるそうで、注文すると早くて2週間掛かるそうで、この手のパーツの供給も早くなったとほめるべきなんでしょうか?

私は、いやみをこめて、「もし注文たら、また同じ、割れるのが来ますか?割れないように対策されたものは無いのですか?」と聞いたが、同じものと言う結果だった。
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割れたシリンダはBENDIX製、同じものは、なんとなく買いたくなかった。
しかもいつ来るのかわからないし、国内で中古など無いか調べまくったが、何処にもなかったし、
「そんなの壊れるんですか?」って逆に質問されたりもした。

私は買うのを諦めて、鉄なんだから溶接できないか、考えた。
近所のSAOテクニカルサービスに相談に行ったら、
溶接できる鋳鉄と出来ない鋳鉄があると教えてくれた。
ねずみ鋳鉄と言う、かわいらしい名前の鋳鉄は、溶接すると割れてしまうらしい
反対に、ダクタイル鋳鉄なら、溶接は可能だと言う。
ラッキーなことにBEDIXはダクタイル鋳鉄だった。
しかしSAOさんは、「俺が溶接して、もし取れて死んでも責任は取らないぞ!」と言う約束のもと溶接してくれました。
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まずは全体を加熱する
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何箇所か仮付けしてからTIG溶接でぐるっと回す、
念のため2週回してくれた。
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ビードがシリンダの中に入って中が少し盛り上がってしまったので、リューターで削って整える

なんども何度も「ホントに死んでも知らないよ、とりあえずの車検通すだけだよ、今のうちに新品オーダー入れとけよ」と言われた。そして見事に出来上がったシリンダ
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おいくらですか?とたずねたら「これで金とって、お前が死んだら、俺のせいみたいに言われるのやだから、いらない、お前の遊びに付き合ってやったんだ!」ってなんて男前なんでしょう!

これで車検に持っていけると思いながら、何気にフィアットランチャメンバーズクラブのHPを見ていたら、
悔しくて隅から隅まで見倒した、にっくきBENDIXにそっくりなPバルブが処分特価コーナーに出ていた。
しかしそれは、ランチャデルタエボリューションモデルのもので、メーカーもボッシュだった。
土曜日の夜中に発見したので翌日の朝一番で電話してみたところ
「今日は、日曜日なのでお休みですが、なんだか尋常じゃないオーラ見たいのを感じて、思わず電話に出ちゃいました。」ってオーナー
Pバルブが割れて、捜している旨、溶接して、これから装着する旨を熱く語ったら、
「そんなに似てるなら明日現物持ってきたら、比べさせてあげますよ!」って言ってくれたので、翌日、ソッコーで行って見た。
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見事に同じ形状、しかもボッシュならなんとなく製品も良さそう。
その場で購入して、早速陸運局へ
陸事の方々、当然皆さん覚えていてくれて、再検査の手数料を払って受付に行ったら、「此間ブレーキパンクした人でしょ、ライン最後までやってないんだから前回の分で、タダでいいよ」
ってなんてラッキーなんでしょう(笑)

検査コースに並ぶと皆さん覚えていてくれて、寄ってきてくれたので、Pバルブが割れた旨を説明したら、「国産車だったら、とんでもないリコールだね(笑)!」って、外車でもとんでもないことだと思うのは私だけでしょうか?

もうやることはやったので落ちるとは思わなかったが下回りやら色々、いろんな方々にジックリ見られての合格になりました
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後ろに見えるのは、がっつり見てくれた検査員の見習いさんたちの行進!

それでも、本当に一般道で壊れたら死んでしまうのが、陸事のなかで壊れたり、処分特価で見つけたり、色々な皆様にお世話になって、また2年間公道を走れるのです。
奇跡の壊れ方、軌跡のめぐり合わせ、まさに奇跡の固体だと思いませんか?
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by super_nakata | 2013-04-14 21:12 | マセラティギブリII | Comments(0)